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2009.02.12 (Thu)

「まどろみ」

よしごま
(エロなので苦手な方はスルー推奨)

More・・・

***


 最初はなりゆきだった。
 少なくとも私はそういう趣味なかったし、そもそも、私も後藤さんも彼氏いたし。

 大学のゼミの飲み会で、散々酔っ払った後藤さんは終電を逃したらしい。
 男率の高い経済学部のゼミということで、同じ学年の女子は私と後藤さんの2人だけだった。しかも私は都合よく1人暮らし。そうなれば必然的に、
「なぁ、後藤どうする?」
「吉澤んちでいいじゃん」
 たいして仲良くもない子を家に泊めるのは気が進まなかったけど、有無を言わさぬこの状況。私だってそれなりに酔ってるのに。
 自分とあまり体格の変わらない後藤さんを抱えながら歩くのは大変だった。酔っ払いだから仕方ないと思いつつも、何度道端に捨ててこようと思ったことか。なんで私がこんなに迷惑をかけられなきゃいけないんだ。

 なんとか自宅に到着し、ベロンベロンの後藤さんを部屋まで引きずっていく。客人だからやっぱベッドかなぁ。今日は私はソファで寝るしかないか。
 そんなことを思いながら後藤さんをベッドに寝かせようとした瞬間、私はなぜか突然マウントを取られた。
「わっ!? ちょっと後藤さん、なに・・・・・んんんんん!?」

 一瞬、何が起こったのか分からなかった。後藤さんは私の上に馬乗りになり、両肩をベッドに押さえつけて、私の唇に吸い付いていた。
「んっ・・・・・」
 何だこれは。私たち今何してるんだ。・・・これ、俗に言うキスってやつじゃないのか。いやちょっと待て、私たちそんなキスとかするほど仲良かったっけ? いやいやそういう問題じゃない、だって後藤さん女だし私も女だし、何なんだ一体、苦しい苦しい。
 私が混乱している間も、後藤さんは私の唇を舐め回し、ついには舌まで差し込んできた。
「・・・っぷはぁっ!」
 耐え切れなくて、思いっきり顔を背けた。唇が離れ、やっと呼吸ができるようになる。後藤さんは私から顔を離すと、唇をぺろりと舐めて悪戯っぽく笑った。

「だ、だめだよ、後藤さん酔っ払ってるんだから早く寝ないと」
 混乱しすぎて的外れなことを言いながら、私はベッドから起き上がろうとした。でも、後藤さんは力を緩めない。右手で私の肩を押さえつけたまま、左手は鎖骨を撫でて胸元まで下がってくる。
「や・・・ちょっと待って、それは」
「―――綺麗だよね、吉澤さんって」
 後藤さんが初めて喋った。囁くような声だった。妖艶な微笑みに心が揺れる。
「いや、あの・・・・・ぅぐっ」
 右の乳房をぎゅっと掴まれて、私は低く呻いた。
「色白で、目が大きくて唇が薄くて」
「・・・んっ・・・」
「いいじゃん。私、綺麗な子好き。気持ちいいことするのも好き」

 それからは転がり落ちるような展開だった。舌を絡ませ合い、胸を揉みしだき、体の中心部に指を這わせる。服はいつの間にか脱がされていた。
 全身が熱い。頭がくらくらする。どっちが上だか下だか分からないくらい、私たちは狂ったようにお互いの体を貪った。

 きっかけは酔った勢いだと言い訳できるけど。それ以来、私たちはたびたび関係を持つようになった。
 私にも後藤さんにも、普通に付き合っている彼氏がいる。2人とも彼氏との仲は円満だし、日常的にセックスもしてるから欲求不満なわけでもない。
 だけど、私と後藤さんの関係はずるずると続いていた。女同士のセックスは遊びの一環。背徳感はあるけど、彼氏に対する罪悪感はない。むしろ背徳感は興奮のスパイスだった。

「吉澤さん、シャワー使うよ」
「どうぞー」
 ことを済ませたあと、私はベッドに仰向けになってぼーっとしていた。何の面白みもない天井を見つめる。服を着るのも億劫なこの時間。
 浴室からシャワーの水音が聞こえてきた。後藤さんに染み付いた私の痕跡が洗い流されていく音。私たちは、他人に知られちゃいけないことをしてる。誰にも言えない関係。多分、これは悪いことなのだろう。
 こんな関係がいつまでも続くわけがない。いつかやめなきゃいけないって分かってる。それでも、今が楽しければいい。今この瞬間が気持ちよければそれでいい。
 考えるのが面倒になって、目を閉じた。眠くて死にそう。シャワーはあとでいいや。浴室の水音を聞きながら、私はゆっくりと眠りについた。
22:55  |  小説
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